はじめに
Ariya Payroll Systemは、アリヤグループのタイ国の労務、税務、会計の専門家集団と、ITの職人が共同して作った給与ソフトです。当システムは以下に記した6つの思想の元に作成されています。
①操作の簡便性よりも情報の正確性・法律遵守を大切にする。
他のソフトよりもおそらく入力項目は多いですが、処理フローに従い入力を進めることで正確性を担保するために必要な情報の漏れを防ぎます。法令遵守の具現とは、適正な給与額、租税、社保の算定が適うことです。
②情報の秘匿性を確保する。
スタッフを2つのグループ(例えば、駐在員と現地スタッフ)に分類し、給与情報が見える一連の計算について、権限を付与したスタッフのみ駐在員の給与情報を参照することが可能です。画面は英語または日本語表示も用意されているので、例えば外国人経営者が自らの給与計算をすることで、スタッフに対して情報の秘匿性を確保することも可能です。
③柔軟性よりも規範性を大事にする。
一般的なソフトウェアはできるだけユーザからの入力頻度を少なくすることで、より正確な答えを求めるのが当たり前とされておりますが、当システムはコレとは異なる思想で設計されております。何故ならば、今までの経験から“入力ミスは絶対に無くならい”ことを知っているからです。当システムは問題発生時に最初から全てをやり直すのではなく、規範的作業、つまり、手による実務と同等の歩幅で一歩ずつ作業を巻き戻すことにより、問題の早期解決につなげます。
④タイ特有の実務に伴った機能を保持する。
例えば“所得税の会社負担”、“外国払い給与”、“ 車両の貸与(現物支給)”のようなタイ特有の手当をタイ国の税務法に基いて処理することが可能です。
⑤最新法規を確保する。
当システムの真後ろには専門家集団が控えており、常に最新かつ正確なの労務、税務、会計法規を取り込むことが可能です。
⑥税務調査や労働争議にも大抵耐えられる確実な情報によって支持する。
初期設定を処理フローに従い行うことで、適法な人事制度が自ずから制度化でき、適正な就労規則や雇用契約が設定されることとなります。つまり、事情があって、馘首したために生じた労働裁判においても、充分に対抗できる資料が生成されることを意味します。